薩摩焼は、白薩摩と黒薩摩に大別されます。
白薩摩は、薩摩藩の保護管理の下で生産され、表面に貫入と言われる細かいヒビが入っているのが特徴で、ややベージュ色のかかった生地に金彩・錦手など豪華で繊細な上絵付けが施されています。
明治時代にはパリ万博などで好評を博し「SATSUMA」の名称で世界的な輸出品として生産が拡大しました。
黒薩摩は、庶民の生活の器として主に用いられました。
黒・茶・緑など多様な色彩と素朴で剛健な趣は、人々の生活に溶け込み親しまれています。
焼酎専用の酒器、黒茶家(くろじょか)などが有名です。
現在の薩摩焼は、420年以上に渡る伝統を基礎に数々の名工を輩出し新しい作品を生み出しています。
手で形をつくる手ひねりタタキ成型。ろくろを回して形をつくるろくろ成型、石膏型や素焼型を用いる型起こし等があります。
カンナで底と表面を削り仕上げます。
成形した作品を750℃〜850℃にて焼成し、釉薬を施します。
1,250℃前後にて焚きます(12時間以上)。酸化炎(酸素を多く含んだ)焼成と、還元炎(酸素が欠乏した)焼成の方法があります。
本焼された製品に絵付。720℃〜800℃で焼付けます。
以上の過程を得て完成します。
平成9年8月
鹿児島県陶業協同組合を65窯元の参加を得て設立
平成9年11月
共同販売事業「第8回薩摩焼フェスタ」を初めて組合で実施
平成10年3月-4月
「薩摩焼発祥400年記念大薩摩焼まつり」を開催
平成10年8月
「薩摩焼400周年記念事業 薩摩焼窯元展」を開催
平成14年1月
伝統的工芸品としての国の指定を受ける
平成14年7月
伝統的工芸品「薩摩焼」振興計画について経済産業大臣の認定を受ける
平成19年1月
「薩摩焼」を商標登録
「薩摩焼」は、鹿児島県陶業協同組合によって商標登録されています
平成25年7月9日
「鹿児島県陶業協同組合」を「鹿児島県薩摩焼協同組合」へ名称変更
平成30年9月
組合事務所を東市来町美山に移転